(前号までのあらすじ)  我孫子市に住む剛は、夢の中で一つの町を築き上げてきた。">

木曜ミステリー ツイン・ドリーム 第19話

ツインドリーム第19回

(前号までのあらすじ)
 我孫子市に住む剛は、夢の中で一つの町を築き上げてきた。剛は、町は実在するのではないかと考え、ネット検索のサイトに情報を募る記事を投稿した。横浜に住むOL美貴も、繰り返し見る夢に悩まされていた。町が実在し、何者かが夢によって何かを自分に告げようしているのではないかと考えた美貴は、その町について調べ、茨城のI町であることを突き止める。剛の投稿を偶然目にした美貴は、探す町がI町であることを書き込む。その書き込みを見た剛は、I町を訪れる。同じ日、美貴も町を訪れたのだった。夢の中の女性に導かれるようにして向かった岩場で、剛はついに美貴と出会う。二人は、互いの経験を語り合うなかで、夢は二人の前世の記憶ではないかという仮説に行き着く。二週間後、二人は、再訪したI町役場で、過去の衝撃的な事件についての情報を得る。そして、二四年前に消えた吉沢という青年の生家を訪ねた。剛はそこで、自分に「吉沢孝広」という青年の記憶が確かに遺されていることを知った。

遺された記憶

 B町を出てすぐ、国道沿いに見つけたスターバックスで軽めの昼食を済ませてからI町に戻った。高野瞳の実家を訪ねるためだ。高野家へは美貴が道案内をした。その場所を訪れたことがあることを剛はすでに美貴から聞いていた。
 I町の中心を東西に貫く県道を五十メートルほど北に入った川沿いの土地に建つ陸屋根の家だった。
 瞳の両親は健在で、長男夫婦と一緒に暮らしていると孝子から聞いていた。二人いる孫は、現在、東京と仙台の大学に進学し、親元を離れているらしい。
 この日も陽射しが強かった。午後に入り、一段と気温も上がったようだ。それでも、南関東に比べれば二、三度は低く感じられた。
 玄関戸脇の呼び鈴を押しながら、剛は、ここではどう話を切り出したものかと頭の中で考えを廻らせていた。どう考えを廻らせたところで要領を得ない話になるのは避けられそうになかったが、門前払いになることをどうしても避けたいという気持ちが強くあった。瞳の家族から話が聞けないとなると、この先の展開を考えるうえで大きなネックになりかねないからだ。
 が、それは杞憂に終わった。

関連記事

  1. あふれる鉄道の魅力♪身近な電車をもっと知りたい!【RAILWAYMOVIES】

  2. 【競馬と書いてビッグデータと読む  第7回 ~日本ダービーへの最終切符 プリンシパルステークス予想~】

  3. 【2週連続◎1着!!ローズS回顧】

  4. ビッグデータって何?こんな情報もビッグデータ!?

  5. 【今年の有馬記念は何が凄い!?朝日杯の予想も掲載◎】

  6. アプリを使ってチケットゲット!お出かけ時間の効率化

アーカイブ

  1. Pandas:2つのCSVファイルを結合する方法

    2023.11.29

  2. Pandas:インデックス無しでCSVファイルを出力する方法

    2023.11.22

  3. GASで時間指定でイベントを発火させる方法について

    2023.11.22

  4. JavaScriptにおける配列の種類と値の取り出し方について

    2023.11.20

  5. 小ネタ:Microsoft Edgeが勝手に起動しないようにする

    2023.11.15