世界で高まっている「5G」への関心。
日本では2020年の本格導入を視野に入れているそうです。
5Gに移行すると、今までより通信速度が格段に早くなり、取り扱えるデータ量も莫大となります。
それに合わせて、ビッグデータに関する注目も今まで以上に高まっています。
そんな中「株式会社DATAFLUCT」が、1年以内に衛星データをはじめとした3つのサービスをリリースすると発表しました。
衛星データとはどういうもので、どういったことに活用できるのか。
また衛星データの活用でどのように課題解決をはかっていくのかについて、見ていきたいと思います。
引用元記事はこちら【PR TIMES】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000046062.html“衛星データを誰もが活用できる世界へ” DATAFLUCTが取り組む顧客起点のデータビジネス創出 -2019年6月27日掲載
■事業内容:Data Business SaaS:DATAFLUCT[DISCOVERY / MAKETING / PRICING]
DATAFLUCTは、顧客起点のデータビジネスを連続的に創出します。1年以内に、下記3つを代表とするデータ活用ソフトウエアサービスをリリース予定です。
[ MAKETING:AI商圏分析による事業用物件検討サービス ]
[ PRICING:廃棄ロス解消のためのダイナミックプライシングサービス ]
1. DATAFLUCT[DISCOVERY]:衛星画像検索の民主化サービス ※英語版のみ提供予定
これまで一部の企業しか活用することができなかった衛星画像を誰もが検索し、活用できることを可能にする無料の衛星画像検索サービスです。ユーザーがWEBブラウザ上の直感的なユーザーインターフェイスで衛星画像をタグ付け、抽出することができます。ユーザー自身が教師データを作成するアノテーターとなり、ユーザーとともに精度を高めていくことで、世界中の誰もが衛星画像からの物体の検索を実現できるようにします。
本サービスでは、地図情報だけでは発見することができない対象物体の「位置検出(緯度経度・住所情報の検出、リスト化)」「個数検出・変化検出」「状況把握・変化の検知」を衛星画像を活用して実現できるようになります。例えば、新旧の衛星画像を重ね合わせ、「家屋」を注釈付していくことで、「新築家屋」の抽出が可能になります。太陽光パネルの訪問営業時に人界戦術での行われていた地図作成コストが劇的に下がります。2020年春頃にベータ版のサービスを提供開始する予定です。
2. DATAFLUCT[MARKETING] :AI商圏分析による事業用物件検討サービス
人流データやオープンデータによる機械学習商圏分析によって、事業用不動産物件を比較検討できる無料サービスです。
「立地が勝敗の7割を決める」といわれる飲食サービス業において、事業オーナーの土地勘、経験則に基づき出店先を選定していました。一方、不動産オーナー・家主も判断材料が少なく、相場以上(あるいは相場以下)の賃料を請求していました。これが「いい立地を選んだはずなのに客数が少ない」「いい事業オーナーに貸したつもりなのに、倒産してしまった」などの結果を引き起こし、6.4%という高い廃業率を生み出しています。
本サービスでは、出店予定の業態、および、候補地(位置情報・物件情報等)を入力するだけで「売上」推定を行い、失敗確率を下げる出店戦略をAIで支援します。リアルな事業データを蓄積することが事業ミッションの一つであり、出店を伴うあらゆるビジネスシーンで活用できるデータプラットフォームを構築していきます。2019年10月ごろに国内ベータ版のサービス提供を開始する予定です。
3. DATAFLUCT [ PRICING ] : 廃棄ロス解消のためのダイナミックプライシングサービス
気象情報や人流データなどのビッグデータを活用した需要予測モデル開発により、食品スーパーの廃棄ロス問題の解決につなげるダイナミックプライシングサービスです。
我が国の食品ロスのうち事業系由来は、357万トンといわれています。中でも、流通・小売分野においては、発注量を決めるための情報不足や人手不足により、的確な需給予測が難しく、廃棄ロスや機会ロスが生じています。
本サービスでは、気象ビッグデータとリアルタイムのPOSデータ解析により、廃棄率が高い商品(例:納豆、豆腐、パン、惣菜、麺類、乳製品等)の需要予測の精度を高めることで、廃棄ロスと機会ロスを同時に解消していきます。また、店舗向けに食品ロスになりやすい見切り品のダイナミックプライシングアルゴリズムを提供し、消費者向けに値引きアプリケーションを提供し、最終的にはデータ活用により、サプライチェーン全体でロスを削減するCPFRデータプラットフォームビジネスを展開していく予定です。
最近はカフェやコンビニでも、大手ポイントカードからの脱退が進んでいます。
様々な要素が関わっての判断ですが、詳細な顧客情報をビジネスに活用したいというのが一番の理由でしょう。
ビッグデータへの注目度の高さと重要性を示す、大きな事例のひとつです。
ビッグデータに関しての明確な定義はありませんが、ただ莫大なデータが存在すればそれがビッグデータということではありません。
人では処理仕切れないほどの莫大な情報を的確に分析することで、初めて活用可能なビッグデータとなるのです。
莫大な情報を抱えてはいても、ビッグデータの活用においての一番大きな壁は「分析」です。
要る情報と要らない情報を選別し、要る情報の中から目的に応じて必要なものだけを抽出する、大変手間のかかる作業です。
株式会社DATAFLUCTでは、データ活用の支援はもとより、パートナーとの共創で進める「サービス開発・事業開発」までを主な商いとしています。
データをビジネスに繋げるところまでを担うことで、社会の課題を解決するための取り組みを展開していくようです。
IT技術の進歩と共に、企業間の競争は次の段階に突入しました。
今後世界で最大の利益を上げていくためには、ビッグデータの活用は必要不可欠といえます。
日本の国際的な競争力を向上させていくためにも、多くの企業が今までよりライトにビッグデータに関連したサービスを利用できる世の中になると良いですね。
[最新更新日:2019年6月28日]